ファンタスティック・ビーストに学ぶ「健全な男らしさ」
こんにちは。
映画『ハリー・ポッター』の新シリーズ『ファンタスティック・ビースト』の最新作(2018年11月23日公開)を見に行ってきました。
新しい形のヒーローから学んだことを中心に語ります。
ストーリーに関するネタバレはなしです。(ブログ内で紹介する動画には若干ネタバレあり)
目次
典型的なヒーロー像を覆すヒーロー、ニュート
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』よかったー!
主人公のニュート、よかったね!
The Fantastic Masculinity of Newt Scamander(ニュート・スキャマンダーのすばらしき男らしさ)という動画を事前に見ていろいろ考えながら鑑賞したからさらにおもしろかった。
典型的なヒーローたちとニュートの違いを説明している動画だったよね。
優しさや思いやり、誰かをお世話するのは従来女性の役割で、女らしさと言われるものだった。けど、
ニュートがそういうキャラクターだということに違和感はなかったな。
うん、ただ親しみを覚えたよ。
僕たちが慣れ親しんでるタイプのヒーローをあえて使わないという点で、この映画は他の映画と決定的に違う。
慣れ親しんだタイプって言うと?
前述の動画でもヒーロータイプについて分析してたけど、一言でいうと天才肌とか選ばれし者が世界を救うみたいなタイプのことだよ。
印象的だったのは、ニュートがお世話をしている子ヘビに対して「はいはい、ママが来たよ」って声掛けしているシーン。そこに私はかっこよさを感じた。
自分をママと言ったのは、"子育てするのは女性"という価値観からだとしたらちょっと残念だけど。
もしそうならね…ただ、世話をしたり素直に優しさを見せるといった類の女性らしさに対する抵抗がまったくないところに、あえてこの言葉を使うとすれば、「男らしさ」を感じたんだ。
評論家たちが見れなかったニュートの強さ
ニュートという主人公に対してニューヨークタイムズとかの批評は辛辣だけど、それについてはどう思った?
新聞各社がニュートをつまらないと思ったのは、お決まりのヒーロー像に慣れてて「ヒーローはたくましさを見せるべき」だと期待してるからだとしたら、それは残念だと思う。
キッポはどう思った?「Physically ill(病気っぽい)に見える」っていうコメントとか。
ひどい言い様だよね。ここまで批判されてるとは思わなかった。
Soul(魂)がないとかね。破壊的な男らしさがどれだけ蔓延っているかを、コメントの辛辣さが物語ってる気がしたな。
根深さを感じるね。男は強くなくちゃいけない、泣くのは男らしくないという考え。
ニュートはどういう人?と聞かれたら、多くの人は優しい人だと答えるんじゃないかな。でもシャーロック・ホームズをはじめ、インディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドなどのヒーローに対して一番はじめに思いつく言葉は「優しい人」ではない。
強くてマッチョ。女性好き。エゴが強い。
ニュートは優しさをずっと見せてる。
おもしろい、考えてみるとそうだ。
スパイダーマンはピーター・パーカーのときは優しい。でもスパイダーマンになると、イメージが変わる。
ベースにあるのは人助けっていう優しさかもしれないけど、暴力的だし冷酷にもなる。
その前提で考えるとニュートがなぜ評価されないか分かるね。私は好きだけど!
ニュートの強みは魔法よりも優しさだよね。
動画でも言ってたけど、ニュートはハッフルパフ出身者で、勝ち負けに重きを置いてるグリフィンドールの生徒たちとは一味違う。
誰の背中を見て育つか
ジレットのCMへの反響もあってToxic Masculinity(破壊的な男らしさ)という言葉が少し広まっているみたいだけど、今こそ健全な男らしさの手本が必要だと感じてる。
ニュートが優しい男性のお手本になっていくといいな。
自分に子どもがいたら、ファンタスティック・ビーストで育てたい!
優しさや繊細さを見せることがニュートの強さ。人の痛みを一緒に感じることができる。
日本でこの映画もニュート役のエディ・レッドメインもすごく人気だから、もっと多くの人たちに見てもらって"健全な"男らしさに触れてもらいたいね。
ファンタスティック・ビーストは子どもから大人まで楽しめる映画だと思います。
ぜひ見てみてくださいね。(回し者ではありません)
会話中に出てくる動画がこちら。
YOUTUBE動画
Pop Culture Detective「The Fantastic Masculinity of Newt Scamander」
英語(今のところ日本語字幕無し、他言語字幕有り)
ニュートの男らしさについて分析している動画で非常に面白いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
おもしろいと思ったらぜひ読者登録をお願いします!